もともと、シロアリ対策というと、地中にいるシロアリからいかに土台や基礎を守るかが大切でした。しかし、今は違います。輸入した建材や家具などに紛れ込んだ「アメリカカンザイシロアリ」が瞬く間に日本全国に広がったからです。従来のシロアリは湿気を好むものでしたが、アメリカカンザイシロアリは乾材を好むうえ、羽アリのため空中からやってくるというやっかいな害虫です。
地面から1mまでの範囲は建築基準法で防腐・防蟻処理が義務づけられ、この範囲を「地下シロアリ対策」部分といい、それより上部が「カンザイシロアリ対策」部分です。わいけい住宅のつくる家では構造材すべてにホウ酸処理を施し、どのシロアリからも家を防御。農薬系の一般的や薬剤はわずか3~5年で効果がなくなりますが、新築時にホウ酸処理をしておけば半永久的に効果が持続するため、費用も安価になります。
日本では、松枯れの原因とされる害虫を駆除するため、松林への農薬散布が30年以上も行われています。これにより、セミや野鳥が姿を消し、生態系に影響が及ぶという報告もあります。この有機リン系農薬が、タバコの有害成分であるニコチンに似たネオニコチノイド系農薬。昆虫や人の神経伝達物質を狂わせ、胎児・小児では低用量でもさまざまな影響があるといいます。昆虫を死に至らせる濃度で人が死に至ることはありませんが、人体への影響はゼロではありません。しかし、量産ハウスメーカーによる家の床下には、ネオニコチノイド系の防蟻処理が大量に散布されているのが現状です。住む人の健康や未来を担う担う子どもたちのため、わいけい住宅のつくる家ではこうした防蟻処理剤を使わず、人に害を与えないホウ酸処理を行っています。