一般的に流通している日本製の化粧合板ドアは、集成材の台版の表面に0.2mmの薄さの木目調プリント板を貼ったもので、製造工程においてさまざまな有機化学物質が使用されています。また一見、立派な無垢のドアに見える海外製のドアも、実はそのほとんどが合板などの台版に3~4mmにはいだ木材をはさむように貼り合わせたものであり、同じく有害な成分が含まれています。無垢材でつくられたドアも存在しますが、せっかく良い素材なのにもかかわらず接着剤や木工ボンドが使用されており、わいけい住宅の基準には届きません。
わいけい住宅では、パインもしくはウォールナットの無垢の木を「ニカワ」で圧縮した正真正銘「天然無垢」のドアを使用します。ただし、天然ならいいのかというと、通常一枚板は気温や湿度の変化によって割れたり曲がったりしやすく、ドアにとっては致命傷となる欠点があります。また製造に手間がかかり、材料も吟味しなければいけないため、価格も高額になってしまいます。しかし、グループのスケールメリットを最大限生かすことにより化粧合板並みの価格を実現。十分に乾燥した無垢の木を使うことによってその欠点を排除したこだりの逸品です。