本物の自然素材の家に欠かせなのは、もちろん天然の無垢材。天然無垢材の内装に囲まれた部屋で深呼吸してみると、穏やかな木の香りが鼻孔から全身に広がります。目を閉じればまるで森林浴をしているような心地よさ。天然の木にはアロマセラピーのような癒しの効果があります。木の香りに含まれる「フィトンチッド」という成分には抗菌・殺菌・鎮痛などの作用があり、心身をリフレッシュ&リラックスさせる効果があるのです。木をふんだんに使った家は、日々の精神的なストレスも和らげてくれるでしょう。
無垢の木は断熱性にも優れており、鉄の約265倍もの断熱効果があると言われています。冬でも素足でいられるのは体から熱が奪われないからです。また、無垢の木には天然の調湿効果があり、伐採された後も呼吸し続けています。夏の素足の快適さは、このおかげです。
もちろんデメリットが無いわけではありません。温度・湿度の変化で湿気を吸って膨張したときは反り、乾燥して収縮したときは継ぎ目に隙間が空くこともあります。柔らかくて傷がつきやすい、自然の木目が均一でない…など。しかし、傷がつきやすい柔らかい性質は、膝や腰にもやさしく、小さな子供が転んだりしても安心という一面も持っています。また、もし硬いものを落として床がへこんでしまっても、濡れたタオルを傷口に一晩置いておくだけで元に戻る性質があります。どうしても傷や汚れが気になる場合は、表面をカンナで薄く削れば新品同様に生まれ変わります。