外壁の下地材はモイスを標準仕様としています。
調湿能力に優れ、空気中の有害物質を吸着・分解してくれるという特徴を持つ健康素材
なので、弊社にはなくてはならない材料の一つです。
主成分である石灰、シリカは土のミネラル肥料なので、バーミキュライトは
土へ還すことのできる優れものなのです。
さらにモイスは健康素材というだけでなく、耐力壁の認定も取れているので、
筋交いの替わりにもなります。
健康面だけでなく地震といった災害からもお客様を守ってくれる優れものです。
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モイスを開発するにあたって、私たちが最も注目したのは日本の伝統的な民家です。実はかつての日本家屋には、健康的な生活を送るための数々のヒントが秘められていたからです。例えば、伝統家屋に使われていた建材は木材、石、葦、土など。これらはすべて天然素材で、適度な調湿機能をもち、室内環境を常に新鮮に保つことができました。部屋の中央に据えられた囲炉裏は、まるでエネルギー効率に優れたキッチン。料理をしながらその熱で暖房器の役割もはたしていたのです。そして、立ちのぼる煙は木材や葦を燻し、防虫効果と耐久性を自然と生み出していました。この自然のハイテクと現代の住まいの優れたポイントである高気密・高断熱を保ったまま実現することはできないか。これがMOISS開発の原点だったのです。
また、就寝時に蓄えられた湿気は、敷布団から畳を通じて床下に放湿されていました。土壁もゆるやかに呼吸し、外部の湿気を壁内に蓄えて必要に応じて少しずつ室内に放湿しました。自然と共生することで、そのエネルギーを合理的に利用していたわけです。まさに、英知を超えた自然のハイテクといってもよいでしょう。